グローバルインフォ株式会社 - マーケット情報配信
  

 注)データはサンプルです。

服部隆夫・三菱UFJ証券投資情報部シニア投資ストラテジスト 今週のドル・円相場は底堅く推移しそうだ。現在の1j=115円台からの下落余地は限られよう。世界株安を起点とした円キャリー取引(円を借り入れて株式や商品、高金利通貨建て債券などで運用する取引)の巻き戻しが加速しているが、絶対的な日米金利差や家計のリスク資産シフト、少子高齢化の進行を受けた財政構造の変化といったこれまでの円安・ドル高要因には特に変化はない。株価が落ち着きを取り戻すにつれて金利テーマの円売りも再開することになろう。
 米国では株式市場から流れ出したお金が債券に移動しており、株安・債券安・ドル安が同時に進む「トリプル安」にはなっていない。金利志向の強いマネーは引き続きドル建て資産に滞留していると見られる。株価の下落に歯止めがかかればドル売りも止まるはずだ。
 シカゴ通貨先物市場での投機的な円の売り持ち高は2月27日時点で11万枚台となおも高水準だが、前週末までにかなり整理された公算が大きい。投機マネーの買い戻し主導での円高圧力は徐々に弱まってきそうだ。

記事一覧へ戻る

フッター